こんにちは、関乃漆です。
沖縄県で漆工房を営んでおり「rein to pencil」というハンドメイドルアーを製作販売しております。
そして私がrein。
超初心者のあなた達にもわかりやすいよう記事の進行をサポートしてあげるから今のうちに感謝しておくといいわ。
seriaです。
サポート…?君が関わると余計こんがらがりそうで嫌な予感しかしないんだけどなぁ。
さて。という訳で今回は「短時間でできる簡単なハンドメイドルアーの作り方」を紹介していきます。
みなさんは自分でルアーを作ってみたい、または作ってみたルアーで実際に魚を釣ってみたい。と思ったことはありませんか?
私もまさにその中の一人で皆さんと同じく、ある日いざ作ろうと思い立ったのですが…
そもそも木材は何を使えばいいのか?
必要な道具は何と何でどこで買えばいいのか?
ルアーの中って全然見えないけど内部の構造っていったいどうなっているのか?
作るのにけっこう時間がかかりそうだなぁ…などなど。
作り始めたい気持ちはあれどわからないことだらけでなかなか手が付けられませんでした。
それでも失敗してもいいからまずは簡単なことから始めてみよう。と手がけ始めてみたあの日から今や気づけば製作販売に至るまでになりました。
ここではそのきっかけになった当時の製作過程を紹介し、これからハンドメイドルアー作りを始めてみたい、または販売してみたい。という未来のビルダーであるあなたの第一歩のきっかけなれば幸いに思います。
目次
1. 必要な道具と初期費用
2. デザイン設計と型紙作り
3. 木材のカットと削り出し
4. 内部構造(ワイヤー加工とバランス調整)
5. 成形
6. 下地コーティング
7. 塗装とバリ取り
8. トップコーティング
9. 実釣
10. もっと良い物を作るためには
1. 必要な道具と初期費用
そもそも最初に何が必要なのか?
まずはハンドメイドルアーを製作するにあたって最低限必要な
道具や購入先、その費用などをみていきましょう。
木材、紙やすり、ハサミ、カッターナイフ、ペンチ、
のこぎり、接着剤、針金、塗料、クランプ
まず最初に必要になるのはこのあたりです。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

木材→厚さが1cm以上の物を購入。それより厚さが薄いのだと貼り合わせた時に細くなってルアーに必要な幅が足りなくなってしまいますので注意です。
紙やすり→ルアーの成形に使用します。粗めから細かめまでセットになってるのが売ってますのでそちらを購入すると後で買い足すこともなく便利です。
ハサミ→お家にある物で全然大丈夫です。なければ購入しましょう。
カッターナイフ→木材を削る際に使用します。小刀だとなお良いですが普通の市販カッターナイフで必要十分です。
ペンチ→中軸になるワイヤーの成形に使用します。上記の写真を参考に先が丸めのタイプと普通のタイプを購入しましょう。
のこぎり→木材をカットする際に必要です。手になじみやすいのを購入しましょう。
接着剤→ルアーを貼り合わせたりコーティングする際に使用します。水性以外の種類でしたらどれでも大丈夫ですが、あまり瞬間過ぎるタイプよりかはなるべく固まるまで少し時間のかかるタイプの方が作業がしやすくおすすめです。
針金→中軸のワイヤーにします。防錆効果があり強度的にも安心できるステンレス製を購入しましょう。
塗料→お好きな色を好きな種類購入しましょう。吹き付けて塗装したい方はスプレータイプも販売してましたよ。
クランプ→ルアーを貼り合わせて接着剤が固まるまで押さえつける時に使用します。頑張ったらセロテープなどでも代用できますが、あると何かと便利ですよ。
後はやる気をアップさせるためにケーキとかお菓子も必要ですね~。あ、飲み物はスタバじゃないと私はだめだからそこは気をつけてくださいね♪
今はあなたのやる気の話なんてほんとどうでもいいの。
すべて100円均一ショップで揃います。
基本的に近所の100円均一ショップに全部売ってます。
値段は上記写真の内容で1000円前後かな。
今回はダイソーで購入しましたがセリアやキャンドゥなどの他店でもひと通り揃うかと思います。
ハサミやペンなど、家にもともとある物は買い足す必要はないので実際はもう少し安くなるかもですね。
2. デザイン設計と型紙作り
さて、必要な道具もそろったところでさっそく作り始めてもいいのですが…
まずは自分の作りたいルアーのイメージを明確に形にすると闇雲にスタートするよりもずっと成功しやすくなりますよ。
こちらでは頭の中でイメージしているあなたの作りたいルアーを明確に形にする方法を紹介します。
イメージを実際に書き出してみる
縦幅、横幅、高さを決めて長さや大きさを明確にしていく。
横から見た図と上から見た図を書き出す。
ハサミで切り取って型紙にする。
4つの工程です。
それでは各工程をひとつずつみていきましょう。

まずは紙に適当に書いてみましょう。
今大事なのは頭の中にあるイメージを実際に書き出すことなので、もうほんと最初はこんな適当な感じでも大丈夫です。
いまいち自分の作りたいルアーのイメージが浮かばないなぁ…
という方はいつも使っているルアーや、お気に入りルアーの形などをまずは真似してみるのも良いですよ。

イメージの書き出しができたら次は長さや大きさを明確にしていきます。
実際に縦幅、横幅、高さの数値を決めていきましょう。
今回私はサンプルで縦幅1cm、横幅4cm、高さは適当で製作してみますね。
縦、横、高さの数値が決まったらルアーを「横から見た図」と「上から見た図」を書いていきます。
図面は上記画像を参考にしてみてくださいね。
書き出した「横の図」と「縦の図」はそのままルアーの型紙になります。
ハサミで綺麗に切り取っていきましょう。
切り取ったら実際に合わせてみて、最初にイメージして書き出した図案とある程度合っていれば大丈夫です。
なるほど‼
ちなみに私的なイメージとしては高値でばんばん売れてもう笑いが止まらないや~ってルアーを作りたいんだよね♪
違う。今はそういう話をしているんじゃないの。もうほんと少し静かにしてて。
簡易書きで大丈夫ですよ。
ここは丸みを帯びおててここはシュッとシャープでなどなど…
せっかくのハンドメイドルアーなのでこだわりたい部分や形状などが出てくる頃かと思いますが最初にこだわりすぎるとなかなか手が前に進まないので、簡単な形でよいので今はパパッととりあえず進めてみましょう。
3. 木材のカットと削り出し
ではいよいよ木材を切ったり削ったりしていきながら少しずつルアーの形に近づけていきましょう。
ここでは先ほど作製した型紙に合わせて実際に木材を削り出していく工程を紹介します。
型紙で木材に模写する。
ノコギリで大まかに切り分けていく。
小刀やカッターナイフで不要な部分を削り取る。
3つの工程です。
それでは各工程をひとつずつみていきましょう。
今回は張り合わせるタイプのルアーを製作するので表面部分と裏面部分が必要です。
上記画像のように表面を書き写したら型紙をひっくり返して裏面も模写しましょう。
両面書き写して模写ができたら、上記画像のように実際にノコギリで切り進めてみましょう。
ノコギリは思ってるほどザクザクと切れるわけではないので、焦らずに小さく小さく切り進めていくと綺麗にカットできますよ。
衝撃や亀裂などで不意に木材が割れたりすることもあるので、模写のギリギリを切り通すよりかは少し余白を空けて余裕を持って切り分けた方が成功しやすいです。
切り分けができたら、次は小刀やカッターナイフで不要な部分を切り落としていきます。
木は思ってる以上に硬い物質なので切りすすめる際には常に怪我などに細心の注意を払いましょう。
模写に合わせて綺麗にカットするのがもちろん良いのですが、細かい成形の工程が後々あるので今は上記画像ぐらいでも全然大丈夫ですよ。
ついに私の超絶ノコギリ捌きを見せる時が来たか~とりゃあああーーーってぎゃあああああああ
ああーーもうあせんな馬鹿‼
細心の注意を払いましょう。
私もこの工程での怪我が一番多いです。
繰り返しになりますが、時には大怪我にも繋がりうる工程でもありますので十分に注意しましょう。
4. 内部構造(ワイヤー加工とバランス調整)
ここからは内部構造を加工する工程に入っていきます。
どのルアーも内部の構造はワイヤーと重り、その配置によって成り立っています。
ワイヤーの加工は複雑で最初は戸惑うものの、慣れると簡単にできるようになるので大丈夫ですよ。
むしろバランス調整の方が難しく、なかなか正解というものが無くてもしかしたらルアー製作の永遠のテーマなのではないかとも思えてきます…
とはいえど。大まかなポイントはちゃんと有りますので今回はそちらを踏まえてみていきましょう。
針金を加工して中軸になるワイヤーを作る。
重りの重量と配置でバランスを調整する。
内部を加工して接着剤で貼り合わせる。
3つの工程です。
それでは各工程をひとつずつ見ていきましょう。
まずは購入した針金とペンチ(丸型、普通型)を用意し、作りたいルアーの横幅の2倍ぐらいの長さでカットします。
余った部分は後々カットするので長めにとって大丈夫ですよ。
ペンチで加工しながらヒートン(丸い部分)を形成していきます。
まず切り取った針金の先を丸型ペンチでつまみます。
上記の手順で指で押し曲げていき、もう一つのペンチで押さえて成形します。
どうでしょうか?
最初はとても難しく感じますが慣れると簡単にできちゃいますよ。
先ほどヒートンを成形したワイヤーを実際に木材に合わせてみて、フロントフックのあたりに大体でよいのでマーカーで印を入れます。
印を入れたらそれを目安に丸型ペンチでつまみ、上記画像のように指で押し曲げ90度(直角)で止めます。
フロントフックのヒートンを成形していきます。
上記画像のように先ほど加工したワイヤーを木材に合わせ、フロントフックの部分に大体でいいのでマーカーで印を入れます。
付けた印を目安に両ペンチで加工してフロントフックのヒートンを成形します。
仕上げにリアフック(後方)を成形します。
手順は同じで先ほどのワイヤーを木材に合わせて置き、位置を調整しながらマーカーで印を入れます。
印を入れたら余分になりそうな分はあらかじめカットし、上記画像のようにペンチで加工してリアフック(後方)のヒートンを成形します。
曲がりすぎている部分や角度が合わない部分を細かく調整し、ある程度形が整ったら中軸となるワイヤーの完成です。

ワイヤーの中軸が完成したら次はルアーのウェイトとバランスを決めていきます。
ルアーウェイトやバランス調整はすべて重りの重量(数)と配置で調整していきます。
しかし、作製したいルアーの種類や大きさによって重量やバランスも変わってくるのでこれが正解でどんなルアーもこの配置バランスで大丈夫という答えはないのです。

とはいえど大まかなポイントは存在します。
上記画像のフロント部分のこの辺り。
この印の辺りはどんな形状や種類のルアーでも比較的に安定してくれる定位置です。
ですのでまず初めはここをメインに重りを配置していき、調整を繰り返しましょう。
最初は思うような動きをしなくても、この部分をメインに調整していればいつか必ずあなたのルアーのベストなバランスが見つかると思います。

重りの重量(数)や配置が決まったらマーカーで印を書き入れます。
印を書き入れたら次は木材を加工して重りが入るスペース(穴)を空けましょう。
加工方法はワイヤー作製の際に使った丸型のペンチで木材を押しつぶす感じで少しずつ重りの入るスペース(穴)を広げていきます。
必要以上に深く空けすぎないように注意しましょう。
慣れてくると電動ドリルなども備品として揃えてみてください。あるととても楽にこの工程を進められますよ。
さて。重りの加工ができたら次はワイヤーの通るスペースを加工して作っていきます。
実際に木材に合わせてみて微調整しながらワイヤーの配置を決めます。
決まったら上記画像のように挟み強く押しつけて木材にワイヤーの跡をつけましょう。
目に見えるぐらいの跡がついたらその跡を鉛筆でなぞり、それを目安にカッターナイフなどでワイヤーの通るスペースを加工して空けていきます。
丸型ペンチの先で少しだけ押してその部分をへこませていくのも良い方法ですよ。

ひと通り加工ができたら実際に重りとワイヤーを入れて何度か挟み合わせてみます。
どこか隙間が空くようなら収まりきれてないので再度加工し収まるまで調整していきます。
準備ができたら接着していきましょう。
上記画像の手順で接着剤を塗ったら爪楊枝などで均等に広げ、重りとワイヤーをはめ込んだらゆっくり挟んで万力やクランプなどで固定し完全に固まるまで放置します。
接着剤は塗りすぎると余った部分がはみ出て後々邪魔になってしまうのであまり塗りすぎないように気をつけましょう。
重りはとりあえずこの辺に3個ぐらい入れときゃいいっかな~。こんなのはね、適当で良いのよ適当で♪
ああ、もう‼
この前それで沈みすぎたでしょ?
少しは失敗から学んでよ‼
試行錯誤が必要です。
そのルアーに合ったワイヤーの加工にバランスの調整とこの工程はどうしても他の工程と違い試行錯誤を繰り返す必要があります。
仕上がったらテストをして記録を残し改善したらまたテストをして…
といった事を続けていくとそのルアーの設計図がきっと見えてきますので、それまでは気長に頑張っていきましょう。
5. 成形
貼り合わせたルアーが完全に乾いたらカッターナイフや紙ヤスリを駆使しながらいよいよルアーの形に成形していきます。
大まかに形状を整えていきながら型紙で模写する。
模写を目安にしながら余分な部分を削る。
角を削り落としながら徐々に成形し紙ヤスリで仕上げる。
3つの工程です。
それでは各工程をひとつずつみていきましょう。

こちらが貼り合わせただけの状態です。
左右も不揃いだし所々飛び出している部分もあってとても綺麗とはいえない状態ですね。
自分の作りたいルアーの形に削り進めていく為には目印が必要です。
初期の工程の時に作った「上から見た図の型紙」を模写して目印にします。
まずは型紙での模写ができるぐらいまで、余分に飛び出ている部分を大まかに削り取っていきましょう。
ある程度形が整ってきたら型紙を合わせ、上記画像の様に上下に模写していきましょう。
この時、フロントの部分はヒートンの金具が邪魔になってしまいますのでハサミなどで型紙にあらかじめ通し穴を空けることで対処します。
型紙での模写ができたら印を目安にさらに余分な部分を削り取っていきます。
模写した印通りに削り終えたらいよいよルアーらしく丸い形にしていきます。
まずは大まかに角から削り落とすように進めていきます。
角を落としたらまた次の角ができるので、そのできた角をまた削り落としていきます。この作業を繰り返していると徐々に丸みを帯びてきますのでそしたら今度は紙やすりで全体を見ながらバランス良く成形していきます。
ん?なんか右の部分が出過ぎているなぁ。
おお、そしたら今度は左が。
あれ?次は下の方か。
今度は上が…また右が…左が
ああーーもうーーー鉛筆みたいに細くなってんじゃん‼
上下左右の均等感は気にしない。
最初から上下左右の幅を寸分の狂いもなく完璧に仕上げるというのはまず無理です。
今は細かいことは気にせず、全体はパパッと見る程度でリズム良く削り進めていく方が案外うまくいったりしますよ。
6. 下地コーティング
ある程度ルアーの形になってきたら今度は下地をコーティングしていきます。
ここまできたらルアーの形はもうできてるんだし早く色塗って泳がせてみたい!!というところなのですが…
下地をコーティングする工程は塗装の際に塗料の乗りが良くなったりルアーの強度が上がるというメリットがありますのでぜひここでひと手間かけてみましょう。
接着剤を均等に染み込ませるように伸ばしていく。
1工程のみです。
それではみていきましょう。
コーティング溶剤には色々と種類がありますが、今回は木材を貼り合わせるときに使用した接着剤をそのまま使用することにします。
作業は簡単で接着剤を爪楊枝などで薄く伸ばしながら木材に染み込ませるだけです。
ひと通り塗り終わったら風通しの良いところでしっかり乾燥させましょう。
ちなみに100円均一の商品ですとUVレジンやエポキシなどもコーティングにおすすめですよ。
でもさぁ、これって色塗ったら仕上がりも同じなんだし別にやらなくてもよくない??
(そう言って君は何個のルアーを墓場におくったのかな…)
割と重要な工程です。
下地のコーティング作業は必要ないと思われがちですが、塗装やトップコーティングなど先の工程に向けての土台になる非常に重要な工程です。
7. 塗装とバリ取り
下地の準備もできたらいよいよ塗装の工程に入ります。
ハンドメイドルアーは初めてでも塗装はなんだかできそうな気がしませんか?
自分の好きな色を塗っていくのだから今までの作業よりもやる事がはっきりしているしなにより楽しく進めやすいと思います。
好きな色で実際に塗って塗装してみる。
乾いたらバリ取り(ヒートンを綺麗にする)をする。
2つの工程です。
それでは各工程見ていきましょう。

まずは塗りたい色の塗料と、必要であれば筆を用意します。
今回私側のサンプルは定番色のレッドヘットカラーにしてみますね。
筆で塗ろうかなと思ったけど2色しか使わないし…
ということで今回はそのままドブ漬けします。ドボンと落として着色するだけの一番簡単な塗装方法です。
塗装作業が終わったらしばらく風当たりの良いところに吊して干しておきしょう。
目はある程度乾燥した頃見計らってマーカーなどで書き入れます。釣具屋さんなどに売っている目のシールなどを貼ると、仕上がりが抜群に良くなりますよ。
塗料がある程度乾いてきたら爪楊枝などでヒートン(金具)の掃除をします。
ヒートンが綺麗になったらさらに乾燥させ、塗料を完全に硬化させましょう。
やっぱ塗装の工程は才能が出るって言うか?
初心者のみんなにはまだまだ難しいかもしれないけど、私の超天才的な技術を見習ったらいいって言うか~♪
ええ、ほんと。
あなたの人間性が出るほど適当な仕上がりね。
決まりはないです。好きなように塗りたくりましょう。
最初は好きなように塗りたくっちゃいましょう。
続けていくうちに必要ならばエアブラシを導入してみたり筆塗りならば使う筆にこだわってみたり。
よく見かけるアルミで鱗模様を加工して張ったりとかもこの工程の前後に進めたりしますね。
8. トップコーティング
完全に乾いたらほぼほぼ完成でもうそのまま釣りに行って投げれるのですが、このままの状態だと2~3回の使用ですぐ駄目になってしまいます。
確かに、ついさっきまで木材だった物を削って色塗っただけなので水なんかに浸けちゃったらすぐ駄目になってしまいますよね。
そこでです。
せっかくの作品を少しでも長持ちさせるようトップをコーティングしていきましょう。
完成したルアーにトップコーティングの工程を施す事によって何十、何百回の釣行に耐えうる強固なルアーに仕上げる事も可能になりますよ。
コーティングに使う溶剤を均等に塗り薄く伸ばす。
硬化したらこの工程を何度か繰り返す。
2つの工程です。
それでは各工程みていきましょう。

トップコーティングに使われる溶剤も色々と種類があったりするのですが。
今回も貼り合わせや下地に使用した接着剤をそのままトップコーティング溶剤として使用することにします。
作業は下地コーティングの時と同じで、均等に薄く伸ばしていきます。
後はこの工程を何度か繰り返したら完成です。
繰り返す合間に紙やすりで形を均等に整えるとより完成度が高くなりますよ。
私はルアーの自然でナチュラルな動きをより強く引き出せるよう、トップコーティングの回数は少なくしてますよ♪
はいはい。
あんたはただ作業がめんどくさいだけでしょ。
後は自分の理想や好みで。
後は自分の理想や好みでこの工程を繰り返します。
というのも。
強固なルアーにしたければ工程数を多くするとコーティングの皮膜が厚くなりその分強固になりますし、ナチュラルな感じに仕上げたければ工程数を少なくすると薄い皮膜でキビキビとした泳ぎになります。
自分の好みや理想によって作業を調整し、仕上げていきましょう。
9. 実釣
ここまでお疲れ様でした。
どうでしょう?仕上がった作品は思うような品でしたか?
実際に針を取り付けて泳がせてみる。
でもまずはなによりも、できたルアーに針を取り付けて実際に泳がせてみましょう。
意外と既製品と遜色なく釣れたりするものですよ。
まぁ私の天才的な神テクニックのおかげでもあるんだけどね~♪
そうね。
あなたじゃなかったらもっと釣れてたかもしれないわね。
思うような仕上がりじゃなくても全然大丈夫ですよ。
ひと通り泳がせて実際に釣ってみたら思ってたよりも浮きすぎてるなぁ。はたまたは沈みすぎてしまった。動きすぎ、動かなすぎ。
などなど、いろいろと物足りない部分や課題が出てくると思います。
でも、全然大丈夫ですよ。
イメージしてた泳ぎではなかったのならそのイメージに近づけるように重りのバランスや配置を変更してみたり、なんなら思い切って形状を変えてみるのもまたいいですよね。
ここまでこの記事を見てくれたあなたならひと通りの工程を経てハンドメイドルアーを1から完成させることはもうできますので。
これからは都度、試行錯誤に改善を繰り返しながら理想のハンドメイドルアーを作り上げてみてください。
その作品がいつか世に出て賞賛される未来を関乃漆も楽しみにしております。
10. もっと良い物を作るためには
簡単ですぐにできるハンドメイドルアーもいいけどゆっくりと時間をかけてもっともっと良い物を作りたい。作り出してみたい。
そう思い始めてきたら各工程の作業の質や使う道具、素材をより良い物にグレードアップしていきましょう。
こちらの記事がお役に立てるかと思いますので、ぜひ参考にしてより良いルアー製作にご活用ください。
1. ハンドメイドルアーを左右対称に仕上げる削り方【道具とその使い方が重要です】
2. ハンドメイドルアーで思い通りの設計図と型紙を作る方法【曲線の計算方式が必要です】
3. ハンドメイドルアーに適した木材とその選び方【私はバルサ材一択です】
もし記事の内容や製作過程でわからない部分や、もっと詳しい事を知りたいなどございましたら下記お問い合わせのほうからお気軽にお声かけくださいね。
それでは良いビルダーライフを。
関乃漆
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