こんにちは、関乃漆です。
沖縄県で漆工房を営んでおり「rein to pencil」というハンドメイドルアーを製作販売しております。
そして私がrein。
超初心者のあなた達にもわかりやすいよう記事の進行をサポートしてあげるから今のうちに感謝しておくといいわ。
seriaです。
サポート…?君が関わると余計こんがらがりそうで嫌な予感しかしないんだけどなぁ。
さて、今回は「ハンドメイドルアーを左右対称に仕上げる削り方」を紹介していきたいと思います。
ハンドメイドルアーの製作において成形は最も技術が必要になる工程です。
しかし、見本となる情報もなかなか見当たらない中を綺麗に成形するというのはほんとうに難しく、作り始めたばかりともなると技術的にもなおさらです。
そこで今回は始めたばかりの方でもわかりやすいよう、削り方の順序やその道具のひとつひとつを詳しく紹介していきますので技術向上の参考にしていただければ幸いです。
道具とその使い方が重要です。
まず結論からなのですが、答えとしてはこんな感じになります。
それではその内容を詳しく見ていきましょう。
1. 必要な道具
2. 成形の手順
ポイントはこの2つです。
それではひとつずつ説明していきます。
1. 必要な道具
ハンドメイドルアーの成形に必要な道具は
【棒ヤスリ、紙ヤスリ、マスキングテープ、小刀】
です。
それではひとつずつ説明していきます。

棒やすり→横幅が1cm以内の物が望ましいです。それ以上幅が広すぎると細かい調整が効かず、必要以上に無駄に削ってしまいます。
紙やすり→粗めと細かめがあれば必要十分ですが、好みで何種類か番手をそろえてても良いですよ。私は粗めで320番、細かめで1000番を使用しています。
マスキングテープ→0.5mm幅のを用意します。色は何色でも支障はありませんのでお好きなのを用意しましょう。
小刀→合わないのは怪我に繋がりかねないので手にしっくりとなじむ物を用意しましょう。
でもさ~、別に紙やすりがあるんだから棒やすりっていらなくない??
バカね。棒やすりは棒やすりで「面に対して水平、垂直に確実に削れる」という点でとても重要なのよ。
2. 成形の手順
それでは、左右対称に極力近づける成形の手順を紹介していきます。
(1) 貼り合わせた状態のものを綺麗に整える
(2) 型紙を合わせて模写する
(3) 模写した印に沿って削り取る
(4) 削り取った状態のものを綺麗に整える
(5) マスキングテープで削りたいところだけ残す
(6) 徐々に徐々に削り進めていく
貼り合わせたのを整えて~型紙合わせて~削って~え?また綺麗に??して~マスキング貼って??また削ってって…うぎゃあああわからーーーん
手順通りに進めればそんなに難しくはないわ。
それではひとつずつ順に見ていきましょう♪
まずは貼り合わせただけの状態のものです。
ここからヤスリやマスキングテープを使いながら綺麗に成形していきます。
(1) 貼り合わせた状態のものを綺麗に整える
上下すべての面を棒ヤスリで削っていき、なるべく面を平行にするように整えていきます。
この工程の必要性は、そのままの状態で型紙を合わせて模写すると左右のでこぼこで左と右に写る形がズレてしまうためです。
棒ヤスリで整えて平行にすることで模写の際の左右の誤差を無くすことができます。
(2) 型紙を合わせて模写する
ある程度綺麗に整ったら型紙を合わせて模写していきます。
上記画像のように型紙を合わせ上下に模写していきましょう。
下の部分はフロントフックのヒートンが邪魔になってしまうので型紙にあらかじめ通し穴を空けておくことで対応します。
(3) 模写した印に沿って削り取る
余分な部分を削っていきます。
まだ細かいでこぼこが目立ちますが、次の工程でまた綺麗に整えていくので上記画像ぐらいの状態で大丈夫です。
(4) 削り取った状態のものを綺麗に整えていく
棒やすりで各面をなるべく平行になるよう、綺麗に整えていきます。
この工程の必要性は、この時点である程度形が整っていないと、ここから丸くしたところで綺麗に仕上がることがないからです。
ということは。
上記画像のようにこの時点である程度形が整っていると、ここから丸く成形していっても大きく崩れることはない。ということになります。
以下のことからこの工程は左右対称の綺麗なルアーを作る骨組みになるとても重要な部分といえます。

(5) マスキングテープで削りたいところだけ残す
ハンドメイドルアーで左右均等に仕上げるコツは、あまり大きく削らず徐々に徐々に削り進めていくことです。
この工程ではマスキングテープを使用して削りたい部分だけを残し、徐々に削り進めていく方法をみていきましょう。
(6) 徐々に徐々に削り進めていく
まずは上部4分の1を目安にしてマスキングテープを貼ります。
上記画像を参考に棒ヤスリで大まかに角を落としていき、徐々に丸くなるように整えていきます。
ルアー全体を丸く削る。というのはとても難しいことですが、このぐらい少しの幅だと簡単にできそうな気がしませんか?
実際やってみるとこの幅だと案外すぐできますよ。
それにこの時点ではまだ細かく成形する必要は無いので、上記画像のように程よく丸くなってきたら今のところは大丈夫です。
次は下部4分の1も同じように削り進めていきます。
私の成形作業はほぼほぼ棒ヤスリのみで成形してしまいますが、小刀などで角を削り取って紙ヤスリをかけても良い感じで成形できますよ。
色々試してみて自分に合った成型方法で進めてみてください。
次は下部2分の1を目安にマスキングテープを貼ります。
上記画像のように少し角を落としたら先ほど成形した部分と繋がってもうほぼほぼ形はできているので、あとは少し整えるだけで下部の成形が完成してしまいます。
一気にやろうとすると左右のバランスが整わずなかなか大変な作業だけど、こうして徐々に進めるとそういったストレスもなくほんと簡単ですよね。
そしたら上部2分の1も同じように進め仕上げていきましょう。
上部の成形ができたらマスキングテープを剥がし、上下左右の様々な方角から見てさらに細かく整えていきます。
といってもここまででほぼほぼ9割は完成している状態なので、あとは番手の細かいヤスリなどで削り過ぎないように全体のバランスを整えるぐらいでほんとじゅうぶんですよ。
気になったところだけ削って調整ができたら完成です。
3. まとめ
どうでしょう。思うような形に仕上がりましたでしょうか?
今回は成形の工程で道具の使い方が重要です。という話をしましたが成形の工程だけではなく、道具の使い方というのはどの工程にも大事になってくる部分ですので普段の時にでも意識してみてみるとより良いルアー製作の役に立つかと思います。
また、今回は思ったよりうまくいかなくてもこの成形方法を続けていると次第に思い通りの形に綺麗に仕上げることができるようになってきますのでぜひ今後も頑張ってみてください。
それではまた。
私的には棒ヤスリと紙ヤスリはこのぐらいの番手がおすすめかな♪
粗めから細かめまで必要に思うけど、なにげにこれだけでもじゅうぶん綺麗に仕上がりますよ~
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小刀は持ってると断然便利だから必須です‼
マスキングは好きなカラーを選ぶと削っているときに気分が良いです♪
関乃漆
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